環境配慮型庁舎の春実測を開始しました!

建築環境計画研究室の研究テーマとして環境配慮型建物に関する研究があります。地球にも人にも優しい建物を実現するための研究です。昨年度から都内の環境配慮型庁舎の実測調査をしていますが、先週土曜日から春の実測調査を開始しました。

建物外観:日射遮蔽のための緑化ルーバー(生育中)がついています。

実測初日、この建物の設備設計者である星野さんと学生で実測機器の設置をしました。今回は自然換気や空調機による外気送風運転で、自然の外気で室内を冷房している状態の室内温熱環境や省エネルギー効果などを評価します。近代的なオフィスビルで自然の風だけで室内を冷房するには、緑化ルーバー等で日射の熱を遮ったり、建物内の風の通り方やファンによる送風運転との適切な連携を考えるなど、色々と工夫が必要です。快適性を確保しながら省エネを達成するために、実測期間中には執務者に対してアンケート調査を行って、その時の室内環境に対する快適性を分析します。どんな回答があるのか今から楽しみです。

設備設計者の星野さんと研究室の学生

温湿度を図る温度取りを準備しています。几帳面ですね。

外構や外壁の温度をサーモカメラで測定しています。赤い部分が日射で熱くなっている所です。緑化部分は温度が高くなっていないことも分かります。

室内の温湿度・気流・放射などを測定できるPMV計です。

自然換気窓に取り付けた風速計で自然換気量を測定します。

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