COE研究教育拠点プログラムで計画される教育の特色
上記の目標を達成するために,特に風工学の学問としての体系化,体系的な学術情報の公開に勤める。また,風工学は学際的分野であり実務的体験が貴重な分野である。このような特色のある風工学を習得した人材を育成するために,研究に関するインターンシップ制度を導入し,企業の研究所や海外大学のPhDコースとの交流教育を行う。国際的リーダーシップをとれる人材を育成するため,海外との共同研究を積極的に進めるとともにアジアパシフィック地域の技術力アップを図る。
プログラムに則した具体的教育計画
- 教員は,建築の構造,環境,構法などの各分野の専門性を有するが,学際的な風工学という技術・学問体系を明確にするために専攻におけるカリキュラム,授業内容の相互情報交換を行う。
- 都市や建築物へのウインド・イフェクトを効率的に習得するための体系的な情報の公開(学術書またはインターネットによる)を行う。
- 連携する大学院に対して,風工学に関する一連の授業を単位互換制度などを利用して公開する。また,連携する大学院の拡大に努める。
- 博士課程の学生に対し,研究集会(国際会議など)での研究発表を行うことを積極的に進める。
- 大学院在籍時に他国での研究教育のあり方や社会的な風工学のニーズを体験的に学ぶことを目的に,海外の大学,公的研究機関あるいは民間企業(主として研究開発業務を中心とする部署)との連携によりインターンシップ(研究OJT;on
job training for research)を実施する。各機関には,大学院学生を通して相互の技術のトランスファーを図る。
- 社会人修士,社会人博士の受け入れを積極的に行い,民間機関への技術や情報のトランスファーを図る。
- 国際共同研究を推進する。若い研究者を積極的に登用し,国際的にリーダーシップの取れる人材の育成を目指す。
- 博士後期課程学生への奨学金制度の充実を図るとともに,教育助手(TA)や研究助手(RA)のポストを増加し,希望する全ての博士課程の学生がRAのポストにつくことができるようにする。
- 博士課程修了者を対象としたポストドクタ(PD)のポストを増加させ,国内外から広く人材を募集する。年間6人の枠を設定する。
- APEC諸国からの若手技術者や研究者を養成する3ヶ月程度の教育プログラムを実施し,毎年5名程度を招聘する。
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国内外の機関との教育的な連携
- 教育の国際化を図るため,外国人招聘教授や外国人PDの受け入れを促進する。
- 海外の風工学に関する主要な教育機関と学生,講師の交換をし,教育の交流,国際協力を図る。
- 国内外の風工学の主要な教育機関に働きかけ,風工学の教材に関する情報を収集し,公開する。
- 「APEC風工学研究者ネットワーク」を通じて,APEC諸国との風工学教育の連携交流を図る。
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