2009年度研究室活動
前期ゼミ第1課題
川崎市立日本民家園に所在する民家を対象とした「観察・資料調査・レポート」
今年度のゼミ演習第1課題は、川崎市立日本民家園の民家を対象とした「観察・資料調査・レポート」です。清水先生の講義で民家に関する基本知識を習得した後、5月29日には全員で川崎市立日本民家園を訪問し、担当建物を前にしての発表を行いました。当日はあいにくの雨模様。雨にも負けず、どうにか終了。民家園訪問後は、清水邸での恒例のバーベキューパーティーが開催されました。(写真)
<スケジュール>
4/16 課題説明
4/23 民家についての講義(1)
4/30 民家についての講義(2)
5/7 見学レポート発表
5/21 研究成果発表会(1)
5/29 現地での説明
6/5 研究成果発表会(2)
前期ゼミ第2課題
横浜の近代建築に関する調査
<目的>
開港150周年を迎える横浜の近代建築を題材として、
1.西洋建築の影響を受けた日本近代の建築を理解する
2.建築と都市の関係について学ぶ
3.建築を歴史的な文脈の中で理解する方法を学ぶ
4.研究方法の初歩を学ぶ
2009年は横浜開港150周年にあたります。その横浜の近代建築を題材に建築史研究の初歩を学ぼう、というのがこの課題の主旨です。卒研生には、洋館(住宅)から公共建築までさまざまなタイプの建築が一人一棟ずつ割り当てられ、建築の観察と資料調査の両面から対象を理解し、解説することが求められました。
<スケジュール>
6/11 課題説明、講義1「日本近代建築史の流れ」
6/19 近代横浜の歴史を学ぶ見学会(写真)
横浜開港資料館「港都横浜の誕生」、横浜都市発展記念館「横浜建築家列伝」
6/26 見学レポート発表
7/3 講義2「研究資料の扱い方について」
7/9 研究成果発表
7/16 レポート最終提出
第4回オープンキャンパス「研究室公開+ものづくりイベント」(2009.9.12)
9月12日に開催された第4回オープンキャンパスの担当となりました。ものづくりイベントでは今年もミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸の模型を制作。卒研生はしっかりと高校生の指導をしていました。ご苦労様でした。(写真)
後期ゼミ開始(2009年9月15日)
後期ゼミが始まりました。今年は13人全員が卒業論文を選択。そして一人ずつ異なるテーマに取り組みます。論文提出までの約5ヶ月、にぎやかなゼミになりそうです。
近代建築史 見学会(2009年12月4日)
3年生の講義「近代建築史」のオプションとして「近代建築の巨匠の作品をめぐる見学会」を開催しました。対象は、自由学園明日館(フランク・ロイド・ライト,1921年竣工)と国立西洋美術館(ル・コルビュジエ,1959年竣工)です。海老澤の担当する「近代建築史」から8名の3年生、「建築史特論」から4名の大学院生が参加しました。厚木は東京近郊ではありますが、学生にとって歴史的建築はなかなか遠い存在のようです。今後もできるだけこういう機会を設けていきたいと思っています。(写真)
卒業論文追い込み中(2010年1月)
新型PCを一気に5台購入。卒論の追い込みに活用して下さい。
卒業論文発表会(2010年2月16日)
2月16日(火)に卒業論文発表会が開催されました。1年の研究成果が試される日です。本年度は13人全員が異なるテーマに取り組む印象深い年になりました。しかも日本建築・近代建築・西洋建築がバランス良く選択されています。(来年からは海老澤一人で担当することになるので、なかなかこういうわけにはいかないでしょう。。)
例年は計画系の教員だけが聴講する発表会ですが、今年度からエンジニア系の先生方も参加することになりました。分野の違う先生にもわかりやすい発表が求められました。(写真)
<建築史研究室・卒業論文>
佐藤 進吾 「欄間の発生と変化について」
蛇森 博 「安土城・大阪城・江戸城天守の比較研究」
竹内 優 「今日の卯立と江戸の卯立」
田代 健人 「東照宮と権現造」
平林 真之 「開港場・横浜の芝居小屋と劇場」
水谷めぐみ 「畳敷様の研究」
武内 文昭 「明治期東京・横浜の公園に関する研究」
浅倉 淳 「旧両国国技館の成立過程と建築の特徴」
金山 未来 「現代小間茶室の研究」
佐藤 和也 「旧約聖書に記述されたソロモン王の神殿」
原 亮介 「シャンボール城とロワールの城」
玉木 良平 「ヴェネツィアにおける広場の研究」(建築デザイン分野 卒業論文賞)
石井 荘平 「イームズの椅子デザインとその背景」
清水擴先生 最終講義「謎の法隆寺」(2010年2月20日)
2月20日(土)に清水擴先生と大野隆司先生(建築構法)の最終講義が開催されました。天気にも恵まれ、200人を超える卒業生・在学生・教員が集まりました。清水先生の講義は「謎の法隆寺」。日本建築史最大のテーマの一つである法隆寺研究の要点が、非常にわかりやすく、多角的に解説されました。講義終了後、研究室の金山さん・水谷さんらから花束贈呈が行われました。大野先生の講義題目は、「東アジアの構法教材から学ぶこと」です。
最終講義終了後、場所を移し、清水先生・大野先生を囲んで茶話会が開催されました。卒業生の挨拶を交えながら大変にぎやかな、良いパーティーとなりました。最終講義・茶話会の準備・受付では、建築史研究室の4年生にお世話になりました。ありがとうございました。(写真)
卒業研究も一区切りついた2月末に建築史準備室の修繕を行いました。準備にはいつものように研究室の学生諸君の力を借りました。どうもありがとうございます。その後数日かけて、壁・天井の塗り直し、床のクリーニング、棚の設置工事を業者さんに実施してもらいました。終了後は部屋が見違えるようにきれいになりました。心機一転、新しい年度に臨みたいと思います。(写真)
3月20日に平成21年度の学位授与式が工芸大学体育館で挙行されました。しばらく天気の優れない日が続いていましたが、この日は久しぶりの晴天となりました。過去数年、卒業式の日はいつも晴れているように記憶しています。建築史研究室のメンバー13人も無事に卒業を迎えました。
夕方には厚木市内のお店で建築学科卒業生主催の謝恩会が開催されました。主催者の皆さんどうもありがとうございます。終了後、場所を移し、清水先生を囲んで、他の研究室の卒業生も交えながら二次会を行いました(何故か男子のみ)。(写真)
今年もとても思い出深い卒業式となりました。皆さん新しい環境でも頑張って下さい。
4月からは海老澤が研究室を担当することになります。どうぞよろしくお願いいたします。