2006年度研究室活動


前期ゼミ第1課題

観察・資料調査・レポート:川崎市立日本民家園に所在する民家を対象として

 ゼミ演習の第1課題は、川崎市立日本民家園に所在する民家を対象に行われました。13人の卒研生は、一人一棟の民家を受け持ち、現地での建築観察と資料調査の両面から、歴史的建築に関する理解を深めました。清水先生による民家建築に関する2回の講義の後、ゴールデンウィークをはさんで見学レポートの発表会が行われ、5月19日には全員そろっての現地での発表会が実施されました。

<スケジュール(4/14〜5/26)>
第1回 民家についての講義1
第2回 民家についての講義2
第3回 見学レポート発表会
第4回 中間報告会
第5回 現地での発表会(写真
    発表会終了後、清水先生宅に移動し、恒例のバーベキューパーティーが行われました。
第6回 最終レポート提出


前期ゼミ第2課題

近代建築の調査・分析:横浜の近代建築を対象として

<内容と目的>
 横浜の街中に現存する近代建築を対象とし、
1.その建築のデザイン・装飾・機能・平面構成などに見られる特徴
2.その建築が成立した歴史的な背景(社会的背景、建築史的背景など)
3.現在までの改変(改築・増築・機能変更など)の状況
 を調査する。この作業を通して、「近代」の建築に対する理解を深めることを目的とする。

 第2課題は海老澤が担当しました。われわれの身近にありながらも、学生にとって研究対象としてはなじみの薄い「近代の建築」に対する理解を深めることを目的としました。その点で横浜はまさに格好の対象だといえます。まず最初の2回で、近代建築とはどのようなものか、簡単な講義を行いました。その後、学生は二人一組になって、対象建築について実地見学と資料の調査を行います。そして、現地での発表会とレポートの提出で、課題を締めくくりました。

<スケジュール(6/2〜7/14)>
第1回 講義1:課題説明、近代建築に関する概要説明
第2回 講義2:日本近代建築史の流れ
第3回 横浜の都市史を学ぶ見学会:横浜開港資料館横浜都市発展記念館を訪問
    横浜都市発展記念館では、研究員の青木祐介さんに解説をお願いする
第4回 中間発表会
第5回 講義3:文化財について
第6回 現地発表会(写真
第7回 レポート提出


2006年度日本建築学会大会(2006.9.7-9,神奈川大学)

 神奈川大学で行われた2006年度日本建築学会大会では、清水教授がPD「平泉建築文化にみる中央性と地方性」のパネラーとして「平泉の建築にみる中央性と地方性」を講演しました。
 海老澤は、学術講演で「オットー・ヴァーグナーの建築作品の修復・改修に見る保存と更新」を発表し、研究協議会「10年経った登録文化財:文化継承のために建築学会が果たすべき役割」の記録を務めました。


後期ゼミ

 9月15日より後期ゼミが始まりました。夏休み中のレポート課題を通して研究テーマを絞り込んだ卒研生たちは、今後、毎週のゼミをペースメーカーとして、研究を進めていきます。


第3回オープンキャンパス「研究室公開+ものづくりイベント」(2006.9.23)

 9月23日に開催された第3回オープンキャンパスの担当となりました。
 研究室公開では、設計製図IV(3年生前期)のゴールデンウィーク課題「歴史的建造物のスケッチ」の歴代の優秀作品と、過去に当研究室のゼミ課題で制作した、日本の戦後住宅の名作の軸組模型が展示されました。 (展示風景
 「ものづくりイベント」では、昨年に引き続いてミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸の模型制作を行いました。参加者たちは二人一組になり、教員と卒研生の指導のもと、非常に手際よく模型を完成させていました。 (ものづくりイベント 制作風景


来年度卒業研究生の決定  (2006.10.14)

 来年度、建築史研究室へ配属される卒業研究生13名が決まりました。間もなく、今年度の卒業研究生による歓迎会が行われるものと思われます。


建築学科特別講義  (2006.10.21)

 10月21日の建築学科特別講義では、前期ゼミ第2課題でもお世話になった横浜都市発展記念館の青木祐介氏による講義が行われました。タイトルは「横浜都市考古学の試み:博物館活動の現場から」で、最新の研究成果を取り入れた大変興味深いお話を聞くことができました。地中から発見された文明開花期のレンガや瓦を手がかりに、近代初期の横浜の都市像、さらには日欧の文化交流史を解き明かしていくという、建築史研究の醍醐味が披露されました。(講義風景


卒業設計中間発表会  (2006.10.21)

 特別講義に引き続いて、夕刻より卒業設計の中間発表会が開催されました。建築史研究室からは、ただ一人、大橋さんが発表を行いました。卒業設計・卒業論文の提出まで、早くも4ヶ月を切りました。これから数ヶ月の頑張りが重要です。


来年度卒業研究生歓迎会  (2006.11.8)

 来年度、建築史研究室へ配属される3年生13名を招いての歓迎会が、厚木市内の某居酒屋で開催されました。総勢28名のにぎやかな会となり、参加者全員の自己紹介などで盛り上がりました。3年生同士の顔見せの機会としても役立ったようです。幹事の林田君ご苦労様でした。


2006年度卒業設計発表会  (2007.2.17)

 建築史研究室からの発表

 大橋智子 「寺町・谷中に住む:町家・長屋・路地」


2006年度卒業論文発表会  (2007.2.19)

 建築史研究室の発表

 安達千鶴 「トルコ・アタチュルク廟と20世紀の霊廟建築」

 荒木英元 「日・独のW杯サッカー・スタジアムの研究」

 斉藤 学 「1920-30年代東京・横浜の建築装飾と『アール・デコ』」

 目黒真悟 「日・米野球場史の研究」

 興津香織・田角香奈子 「棟梁建築家・鉄川与助の教会建築」

 木村友美 「江戸神輿の形態の変化に関する研究」

 小林悠人 「わが国における木造橋の構造と意匠に関する研究」

 坂本智徳 「秩父地方を中心とした山車の変遷とその背景」

 鈴木瑞穂 「近代日本のホテル建築に関する研究」

 高橋浩喜 「林雅子の住宅建築による構造と空間」

 林田章宏 「小田原城天守の研究:宝永再建天守と現存する模型・図面との関係」


 慌ただしかった1月、2月。卒業研究の執筆・制作、梗概作成、発表を全員が無事にこなしました。4月からは皆、新しい生活に入ります。現在は、思い思いの春休みを過ごしているのでしょう。(2007.3.9)


2006年度卒業式・謝恩会  (2007.3.23)

 2006年度卒業式が、本学体育館で挙行されました。雲一つない晴天に恵まれ、本研究室の13名も晴れやかに卒業を迎えることができました。夕刻より、横浜赤レンガ倉庫に場所を移して、卒業生の企画による謝恩会が開催されました(謝恩会風景)。 謝恩会準備の中心となったのは、当研究室の大橋智子さんです。大橋さんお疲れ様でした。また本当にありがとうございました。

 その後、横浜駅近くの居酒屋に場所を移して、研究室のメンバーで二次会を行いました(写真)。

 4月よりそれぞれの地で、新しい生活を始めます。皆さん元気でご活躍されますように。ご卒業おめでとうございました。


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