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厚木マルシェ 会場構成、デザインディレクション

 商店街組合より相談を受け、本厚木駅南口の旭町で開催されるマルシェ(ストリート市場)の会場構成、展示台の詳細設計、飾り付けのデザインを行なった。会場構成については、豊洲で毎月開催されている太陽のマルシェを商店街組合の方々とリサーチした上で計画した。配置の手法としては、会場に多様な場を生み出すため、ストリートに展開するテントを道路に対して互い違いに設置する方法をとった。空きスペースにはテーブルや椅子が置かれた休憩スペース、インフォメーション、小さな広場を形成することにより、来場者が歩きながら左右に展開する多様な風景やお店を楽しみ、歩いて楽しい市場となるように考えた。

 テントの商品陳列台を飾りつけるシートへの絵付けのデザインを研究室の学生と共に行った。商店街組合の方々へ私たちのデザインを見ていただきご意見を聴きながら、最終的なデザインを決定、さらに絵付け作業を行うワークショップ形式で絵付け作業を行なった。学生との協働デザインや作業は商店街の方々にとっても非常に楽しい体験であったようで、イベントの成功に向けた全員の士気も高まり、このワークショップは大成功であった。私たちにとっても、デザインやものづくりが人々に活気と楽しみを与えることを実感できた貴重な体験であった。

 このほか、商品陳列に使う展示台の詳細設計も行なった。この展示台は繰り返し使うことを考え、切り込みを入れたベニヤ板を組み合わせ、ビスなしで組み立てられるよう設計した。最終的な予算の都合上できることは限られ会場構成の一部にも実現しない部分があったが、一過性のイベントながら今後のまちづくりへのヒントが得られた得難い経験であった。

DATA

 

■プロジェクト概要

会場構成、展示台の詳細設計、展示台デザイン監修

計画対象敷地面積 :約1618m2

■期間

設計   :2014年9月〜2014年10月

実施期間 :2014年11月8日

■統括及びデザイン

     :東京工芸大学工学部建築学科

      建築設計計画研究室

      (八尾廣、ゼミ生(3年生))