おしらせ


dxsmopu!M関連

MathType または 数式エディタのフォントについて

Microsoft Officeに添付されている数式エディタで作成したと思われる数式のフォントが化ける,きちんと表示,印刷されないことがあります。この原因の一つとして,数式エディタの上位バージョンであるMathTypeを使って作成された数式の可能性があります。 (http://www.dessci.com/jp/support/fonts/)から,フォントをインストールして,問題が解決されるかどうか試してみましょう。

Windows XP標準機能でFAXを送受信する

Windows XPでPCに内蔵されているファックスモデムを利用して,ファックスの送受信を可能にするには,[スタート]→[プリンタとFAX]を開き,そこにあるFaxというドライバを利用します。もし,Faxというドライバが見当たらなければ,[プリンタとFAX]のウインドウのヘルプから,[ヘルプとサポートセンター]を選びます。そこに,ドライバインストールの方法が書かれています。

WindowsでフリーのFortranを使う

WindowsでフリーのFortranコンパイラが幾つかあるようですが,私はCygwinでg77(FORTRAN77)を使用することをお勧め致します。また,プログラムの開発にはCygwin上のemacsが使えます。将来大規模な計算をunixの計算サーバでする場合にも違和感なく移行できると思います。

Cygwinのインストール

CygwinのWebサイト(http://cygwin.com/)からsetup.exeをダウンロードして実行します。 デフォルト設定のまま,全てのパッケージをインストールしてしまうのが楽です。 Fortranのプログラムを作成する最小限のインストールには,Devel/gcc-g77,make,Editors/emacs,vim,Math/lapack,Shells/tcshに追加チェックをします。なお,この際に,依存関係にある他のパッケージにも自動的にチェックが入るかもしれません。

Cygwinの環境を整える

Cygwinのshellはデフォルトではbashですが,私はtcshの方が使いやすいと思います。また,bashではコントロールキーが上手く機能しないなどの問題もあるようです。そこで,以下の修正を行い,環境を整えます。 まず,Cygwinを起動して,viで,/etc/csh.loginに,
setenv CYGWIN 'ntsec tty emacs'
を加えてlogoutします。次に,Windowsのnotepad等のテキストエディタで,cygwinフォルダの中のcygwin.batの最後のbashの行を
tcsh -l
に書き換えます。

あとは,自分で使いやすい環境にセッティングします。

自分のホームディレクトリに以下の内容を.cshrcというファイル名で作成します。

# User specific aliases and functions
set history = 100
set savehist = 100
set savedirs
set prompt = ("Cyg:["$cwd"]% ")
unset noclobber
alias prompt 'set prompt = ("Cyg:% ")'
alias prompt.l 'set prompt = ("Cyg:["$cwd"]% ")'
alias cd 'set old=$cwd; chdir \!*; set prompt = ("Cyg:["$cwd"]% ")'
alias back 'set back=$old; set old=$cwd; cd $back; unset back; dirs'
alias his 'history | less'
alias ls 'ls -F'
alias ll 'ls -l'
alias ne 'emacs -nw'
alias rm 'tar cf ~/.daijouV \!*;/bin/rm \!*'
alias recover 'tar xpf ~/.daijouV;/bin/rm -f ~/.daijouV'
alias more 'less'
alias f77 'g77'
以上の設定が終わったら,いったんCygwinを終了させもう一度Cygwinを起動します。

参考

http://www.kikuchi-lab.jp/memo/cygwin.html

Gnuplot

Gnuplotはフリーのグラフ作成ソフトで,機種を問わず使えるので非常に便利です。 また,y=f(x)の2次元グラフだけでなく,z=f(x,y)の対応関係を表示する等高線図や立体図も描画できます。 特に,等高線を表示することのできる手軽なソフトとして大変貴重だと思います。 マニュアルも有志の方々により日本語で整備されています。しかし,きちんとしたグラフを描こうとすると細かいノウハウが必要になります。

等高線描画で,dgrid3dにはsplinesオプションを使用するべし。

数値計算結果等を表示する際に,連続したデータを格子状の点に補間するためにdgrid3dの指定が必要です。デフォルトでは,重み付き平滑化により,格子周辺の点が定まるようですが,これは,実験値等のばらつきを有する分布の大まかな傾向を表示するには都合良いですが,計算結果等をできるだけそのまま表示するには不向きです。 その場合には,
set dgrid3d splines
と,splinesオプションを付けましょう。

悩み事解決のヒント


台風の上陸数が0の年

2008年は台風の上陸数が0でした。このような年は気象庁の1951年以降の統計資料を参照すると,1984年,1986年,2000年と3回ありました。1951年から2007年までの年平均上陸数mavは,2.95ですから,上陸数にポアソン分布を仮定すると,上陸数0の年の発生回数は,exp(-mav)×(2008-1951+1)=3.04と見積もられます。2008年が4回目となりますが,このような評価を行うのはその年が(2008年のように)特異と感じられる場合が多いでしょうから,上陸回数が0である場合の条件付き確率に対する期待値と考えて,3.04+1=4.04。解釈の範囲内では,この現象はそれほど不自然ではないようです。